なんでも親のせいにするワケじゃないけど、やっぱり毒親の悪影響って大きい気がする。
毒親から離れて暮らしているのに、なんとなく生きづらいままだから…。
小さい頃からずっと人間関係がしんどかった。
大人になった今でもしんどい。
と感じている毒親育ちは、意外に多いのではないかと思います。
毒親育ちが生きづらさを感じるのは、毒親の悪影響のせいである可能性が高いです。
生きていれば、親だけではなく、クラスメイト、同僚、友人、ときには恋人や結婚相手からも傷つけられることはたくさんあるでしょう。
しかし、そんな周囲の人から受けた悪影響と親から受けた悪影響とでは、受けるダメージがぜんぜん違います。
今回は、
「親から離れていても生きづらい」
「人生があまりにもしんどい」
と感じている方のために、
- 毒親がどれだけ子の人生に悪影響をおよぼすのか
- 毒親の悪影響によるしんどさを軽減する方法
の2つについてお話します。
人生のしんどさを毒親のせいにしていいのか
まずはじめに、ハッキリとさせておきたいことがあります。
毒親育ちの人生がつらいのは、毒親のせいである可能性が高いです。
根拠は、私が毒親のことをいろいろなカウンセラーさんなどに相談していくうちに、人生のつらさが着実にやわらいでいったからです。
毒親のことでカウンセリングを受けていく過程でだんだんとつらさがやわらいでいったのですから、それはもう確実に、毒親のせいで人生がつらくなってしまっていた証拠でしょう。笑
しかし、
あなたが人生をつらく感じるのは、毒親のもとで育ったせいですよ。
といわれると、大半の毒親育ちは、
たしかにウチの親はひどいかもしれないけど、私がつらいのを毒親のせいにしてもいいの?
と考えてしまうと思います。私もそうでした。
たしかに、子供の人生をつらくした原因は毒親にあるかもしれませんが、その責任を毒親に負わせようとしてはいけません。
好きであの親のところに生まれたわけじゃないのでホントに理不尽なんですが、自分の人生がつらいのを毒親の責任にしないほうがいい理由は2つあります。
- 自分も、毒親のように人へ責任を押しつけるクセがついてしまうから
- 毒親は結局、責任なんて負ってくれないから
この2つの理由を考えれば、毒親に責任を負わせようとするのがいかにムダで危険なことかわかると思います。
大切なのは、毒親に責任を押しつけることではなく、つらさの原因を特定することです。
例えば、お腹を壊して病院に行ったとしましょう。
お医者さんに、
腹痛になったのは、生焼けの鶏肉を食べたせいですね。
と言われました。
そのとき、
くっそー!生焼けだった鶏肉のせいだ!鶏肉が悪いんだ!
精肉工場に責任をとってもらう!
と思う方はまずいないと思いますし、誰かに責任をとらせたとしても、また調理に失敗してお腹を壊すだけです。笑
そうか、鶏肉が生焼けだったせいでお腹を壊したのか。
じゃあ今度からは、しっかり焼けているかもっと確認しよう。
と学習し、自分の行動を修正していくのが普通ではないでしょうか。
毒親も、生焼けの鶏肉と同じです。笑
そうか、毒親に育てられたせいで体調も心も崩したのか。
じゃあ今度からは、毒親から受けた悪影響を改善していこう。
ということですね。
「人生がつらいのは毒親が原因だ」と知り、そこから別居などの対策を講じていくことが重要なのです。
「自分の苦しみが毒親のせいだとわかったら、その後どうするか」ということを考えるのが1番自分のためになります。
毒親の真に怖い悪影響とは
では、本題に入ります。
毒親の本当に怖いところは、子の人生をずっとつらいものにしてしまうところです。
毒親経験は、単純に「子供時代はつらかった」とかそういう苦労話になるだけではなく、大人になってもずっと子どもの精神を苦しめつづけるのです。
まさに、子を長年じわじわと苦しめる「毒」そのものです。
毒親育ちは、昔からさまざまな形で毒親に傷つけられてきたでしょう。
ほんの一部ですが、例えばこんなカンジで。
- 「アンタなんかにできるか!」と否定されてきた
- 親の思いどおりにならないと、家での居場所がなかった
- 大切な結婚相手を「収入が低い」などのようにこっぴどく罵られて、結婚を阻止された
これらの行為も本当にひどいことなのですが、毒親の本当に怖いところは、「子どもにひどいことをする」というだけではありません。
子の思考回路に重大な悪影響をおよぼすことこそが、毒親の真の恐ろしさなのです。
普通の家庭で育った方なら、親に何か言われたとき、
あー、ウチも、親がそういうウザいこと言うときあるよ~。
こちとらもう大人なんだし、親が何を言おうと関係ないじゃん!
と言う方が多いと思います。
親に思考回路をゆがめられていないからです。
しかし、毒親育ちは、小さい頃から毒親に人格を曲げられて傷つけられています。
すると、例えば以下のように思考回路と行動が変化してしまうのです。
これらのような影響が必ず出てきます。
幼い子どもにとっては、親は1番近くで自分を導く存在であり、親の言うことがすべてです。
だから、親の傷つく発言や態度が子どもの中で正しさをもち、いつのまにか親のいうとおりの人間に育ってしまうんです。
そのため、親に苦しめられれば苦しめられるほど、毒親育ちの思考回路はどんどん自分を苦しめる方向に変化していきます。
ここまで影響を与えられるのは、小さい頃から自分を育てた親だけです。
子どもが自分を苦しめる方向に考えるように育ててしまうのが、毒親の1番恐ろしいところです。
そのせいで、毒親育ちは、人生のしんどさや生きづらさを強く感じてしまうのだと私は思います。
毒親育ちは、ひたすらガマンし、自分を追いこみ責めつづけ、「逃げるか死ぬか」というところまで自分の心を追いつめてしまいます。
そのような苦難に直面したときでも、毒親育ちは、親という「家族」に頼ることもできません。
加えて、友人や恋人などを頼るのにもかなり抵抗を感じ、相当な苦労をしなければなりません。
ほとんどの毒親育ちは、そんな苦しさを経験しているのではないかと私は思っています。
毒親育ちが人生のしんどさを軽減する方法
ここまで読んでいただいたなら察しているかもしれませんが、毒親育ちが人生のしんどさを軽減するには、以下のステップが必要です。
- 自分のしんどさは、毒親が原因かもしれないと知る
- 自分に悪影響を与える毒親を遮断する
- 自分を苦しめるような考え方を修正していく
3つ目の、「考え方を修正していく」というのはなかなか難しいです。
少なくとも、1人で修正していくのは骨が折れます。
考え方を修正するのに1番てっとり早くて効果があるのは、やはりカウンセリングです。
カウンセラーさんはプロで、料金をもらってカウンセリングしてくれる立場なので、「誰かに頼る」という罪悪感はあまり感じなくてすむと思います。
カウンセラーさんを選ぶときは、必ず、「毒親問題」を専門にしているカウンセラーさんを選んでください。
生きづらさにはさまざまな原因があると思うので、ただ「生きづらさを解消します!」と謳っているカウンセラーさんよりも、毒親問題を得意としているカウンセラーさんを選んだほうが解決の近道です。
2つ目の「毒親を遮断する」というのもなかなか苦労がいることではありますが、私のサイトでよろしければ毒親を遮断するヒントはたくさん載せてありますし、無料のメルマガ講座でも、毒親から脱出する実践的な方法をご紹介しています。
ご興味がありましたらぜひご覧ください。
まとめ:生きづらさを解決するには思考を修正しよう
毒親育ちは、毒親のせいで人生の生きづらさなどを味わっている可能性が高いです。
しかし、自分の生きづらさを毒親の責任にしても、毒親は責任を負ってくれるわけありませんし、毒親の責任だと自暴自棄になっているかぎり、いつまでもラクになれません。
毒親に生きづらさの原因があるとわかったら、後は毒親を遮断し、毒親から影響を受けてしまった思考回路を修正していくだけです。
人の考え方に影響をおよぼすのは家庭環境です。
親の独断と偏見にまみれた考え方から解放されれば、子供の頃から感じてきた生きづらさやしんどさはだいぶよくなりますよ。
コメント
Annaさんの記事が納得できすぎてちょっと泣きそうです。このサイトに出会えて良かったです。ありがとうございます。
Anna様
先ほど送信ミスすみません。
毒親に制裁がないなんて、本当におかしいと思います。Anna様の、的確に説明されたブログを読み、
本当に、勇気づけられっぱなしです。
こんなに、素晴らしくまとめられていて、感銘をうけました。50年近く経っても 悲しい出来事が、フラッシュバックされ、自分が支配されているように感じてしまうんですよね。
毒親ハラスメント対処プログラムをしっかり確立して、しっかり自分の幸せを取り戻そう!と、思えます。これからも 応援しています。