
実家暮らししているんだけど、毒親が平気でプライバシー侵害してくる。
この前も私のサイフと通帳を勝手にチェックしてて…。
事情があってまだ別居できないから、今できる対処法を教えてほしい!

机やゴミ箱をあさるのやめてって何百回頼んでも、「子どもの持ち物をチェックするのは当然だ」と言われる…。
もう疲れた。こっちの必死のお願いも聞いてくれない毒親のプライバシー侵害に、対処法なんてあるの?
など、実家暮らし中に毒親からプライバシー侵害されるのがイヤでたまらない方に向けた記事です。
ゴミ箱をあさったり、通帳をのぞいたり…。
はたから聞いたらかなりヤバい行動なのですが、相手が親だと、「子どもは親の管理下にあるから」といういかにもな正論でプライバシー侵害が許されてしまうこともまだまだあります。
私は、毒親のプライバシー侵害に対処するには別居が最高の方法だと思っています。
ただ、この記事では、「別居すればいいじゃん」「イヤならやめてって言えば?」とカンタンに突き放して終わるつもりはありません。
「別居できるならとっくにしてるわ!」
「何千回言ってもやめてくれないんだってば!!」
という気持ちが私も痛いほどわかるからです。
この記事ではその場その場の対処法をメインに書いていますが、もし「何を言っても対策してもムダだ…」となったときの究極の対処法も最後に載せています。
何をしても毒親のプライバシー侵害を止められなかったときは、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読んで、実家から離れられない毒親育ちの日常が少しでも穏やかになれば幸いです。
毒親のプライバシー侵害に対処するときの前提
毒親のプライバシー侵害の対処法を知る前に、まず1つだけどうしても知っておいてほしいことがあります。
難しいことではありませんが、とても重要です。
親は基本的に、子どものプライバシーを侵害してはいけません。
「いや当たり前だろ!?」と思ったかもしれませんが、もう少しおつき合いくださいね。
これは私個人の意見であると同時に、世界的に定められた条約でもあります。日本も合意の上です。
根拠は下記のページから(外部サイトに飛びます)。
上記の条約は18歳未満の子どもが対象ですが、成人も同じことです。
未成年のときはプライバシーがあるのに、成人したらプライバシーがなくなるというのもおかしな話ですから。
もちろん私も、

いくら世界や世間が「子どものプライバシーを守ろう」って言ったって、ウチの親には通用しないんだよ!理解してくれないんだよ!
という現実があることは百も承知の上です。
ただ、今知っておいてほしいのは、「子どものプライバシーは本来守られるべきものだ」ということ。
国際的にみんなが認めていることなので、「プライバシーを尊重してほしい」というあなたの気持ちは、傲慢でも親不孝でもなんでもありません。
それだけは知っておいてください。

親の家に住んでいるんだから、子どもの私物は把握して当然でしょ!

危ないことに巻きこまれないか心配だからチェックしてるんだよ!
厳しくしているのも親の愛情!
と主張する毒親は、もう国際的にアウトなんです。笑
子どもの権利をまる無視した考え方なので、「こういう親の管理や心配を受け入れられない子どもが悪い」なんてことは絶対ないわけです。
もちろん、幼児とか目を離したら本当に危険な子は別ですよ。
これからも毒親はあなたの人格やプライバシーを否定してくるかもしれませんが、「プライバシーを尊重してほしい」という気持ち自体は間違っていないと覚えていてください。
プライバシー侵害する毒親への対処法【実家暮らし編】
それでは本題に入ります。
私も実家暮らし時代は、勝手に部屋に入られたり、何度ノックを要求しても無視されたりなど、毒親のプライバシー侵害に悩んできました。
この記事では、
- 子どもの部屋に勝手に入ってくる
- 「スマホのロックを外せ」と要求する
- 子どもの通帳を勝手に見る
- 子どもの財布の中身を見る
- 子どものゴミ箱をあさる
など、実家暮らしで想定される毒親のプライバシー侵害についてケース別に対処法を載せておきます。
もう何をしてもダメなときの究極の対処法は最後に載せておきますね。
【ケース1】子どもの部屋に勝手に入ってくる毒親の対処法
毒親のプライバシー侵害でもっとも多いのが、許可なく勝手に子どもの部屋に入ってくるパターンです。
「勝手に入ってこないで」と何回頼んでも聞いてくれない。
「掃除のときだけOK」「私が部屋にいるときだけOK」などのように条件を交渉しても、まったく意に介してくれない毒親も多いです。
かくいう私の母も、勝手に部屋へ入ってくるタイプでした。
そのため、「ドアの意味がない」と嘆く毒親育ちの気持ちは胸がしめつけられるほどわかります。
あまりにも「毒親が部屋に入ってきてプライバシー侵害してくる」というご報告が多かったので、この件にたいしては以下の別記事でくわしい対処法を解説します。
上記の記事でご紹介している対処法を要約すると、
です。
例えば、

【具体的な行動】勝手に部屋に入らないで。
【あなたの気持ち】プライバシーを認めてもらえないみたいで悲しい気持ちになるから。

【具体的な行動】掃除のとき以外は部屋に入らないで。
【あなたの気持ち】1人になれないと心が休まらなくてつらいから。
など、シンプルに要望を伝えるのがもっとも毒親に伝わりやすくなります。
「あなたの気持ち」を添えることで、毒親はあなたの言葉を否定しづらくなります。
あなたに悲しい・つらい・いやな気持ちが浮き上がってきたこと自体は、あの毒親も否定しようがないからです。
「こんなカンタンな方法であの毒親がいうこと聞いてくれるかぁ?」と思うかもしれませんが、1度はぜひ試してみてください。
言い方1つで意外と変わったりするものです。
少なくとも、イヤなことをされたらなんと言えばいいか事前にわかっているだけでも緊張は少なくなるし、パニックになる可能性も低くなるはずです。
【ケース2】「スマホのロックを外せ」と要求する毒親の対処法
いうまでもありませんが、スマホはかなりプライベートな代物です。
誰でも、自分以外に見られたくないデータの1つや2つは入っていて当然でしょう。
金銭感覚があいまいで善悪を判断できない児童なら、課金しすぎやSNSトラブルを防ぐために親がスマホを管理する必要があるかもしれません。
しかし、ある程度大人になれば、親が勝手にスマホを見るのはただのプライバシー侵害です。
この記事を読んでくださっているほとんどの方は、おそらくスマホのロックはすでに試していることでしょう。
それでも、毒親に

使うとき面倒だからロック外してよ。

ロックをかけるなんて、なんかやましいことしてるんじゃないでしょうね!?
などなど、さまざまな理由でロックをかけないように圧力をかけられていると思います。笑
毒親から「ロックを外せ」と言われたときの反論をいろいろ考えてみましたので、参考にしてみてください。

たとえ家族でも、個人情報は人に見せないことにしてるんだ。
余計なトラブルから自分の身を守るためだよ。

万が一落としたとき他人に中を見られたら、個人情報が漏れるでしょ?
外出のたびにロックをかけてたら面倒だよ。

友達が「他人にLINEを見られるの絶対イヤなタイプ」だから、どこでもロックかけろってすごい言われてて。

顧客の連絡先とか、海に行ったときの水着の写真とかプライベートなものもいっぱい入ってるから、ロックは外せないよ。
などのように言ってみてはいかがでしょうか。
くれぐれも、

ロックかけるのは当たり前でしょ。
などのように、「自分の考えが常識」であるかのように言ってはいけません。
「ロックは当たり前」という主張はけっして間違いではないと思います。
しかも、毒親はいつも「自分の常識」をドカドカ押しつけてくるので、自分ばかり主張をおさえるのはくやしいかもしれません。
しかし、「○○は当たり前だろ!」という形で毒親を説得すると、間違いなく理不尽に反論されます。

若い子はそれが当たり前だろうけど、うちら世代では違うのよ(だから私に従え)!

あなたがSNSで変な人にだまされないか心配なの!
など、理論が破綻してるわ、論点をずらすわといったカンジで反撃されます。
その結果、スマホにロックをかける機会を逃してしまっては元も子もありませんからね。
【ケース3】子どもの通帳を勝手に見る毒親の対処法
お年玉を貯金しておくための通帳などならともかく、子どもが個人的に持つようになった通帳を親が勝手に見るのはプライバシー侵害だと私は思います。
自分用のPCやスマホを持っている場合は、ネットバンクやWeb通帳を利用するのが1番の対処法です。
ネットバンクでは基本的に通帳が発行されないので、マイページなどにログインされないかぎり、他人が勝手に送金履歴などを見ることはできません。
ネットバンク以外の銀行もたいていはWeb通帳などのシステムを導入しているので、それを利用するのも手でしょう。
PCやスマホがない場合は、少々面倒ですが、家族共有のPCや外出先のPCを使うたびに銀行のパスワードを手入力する方法もあります。
他人もログインできるPCを使ってWeb通帳にアクセスする場合は、必ずログアウトするのを忘れないでください。
また、次回入力する手間を省くためパスワードをPCに保存しないように気をつけてくださいね。
【ケース4】財布の中身を見る毒親の対処法
財布に関しては、通帳とは違って、さすがに持ち歩かないのはムリだという方も多いはずです。
だからこそ困りますよね。
たいていの方は大丈夫だと思いますが、財布はむき出しにせずカバンに入れておきましょう。
そして、そのカバンの開閉部分に南京錠をつけることをオススメします。
この時点で「何でこんなものつけるんだ!」という毒親はそういないと思います。
もし万が一指摘されたら、

なにか困るの?
友達からもらったアクセサリーだよ。
などのように言えば、それ以上つっこんだ話はできなくなるでしょう。
また、未成年の場合、自分のお金は「親からもらったもの」であることが多いので、毒親に

私たちがあげたお金なんだから、私たちが使い道をチェックして当然!
と、とんでもないことを言われることがあるかもしれません。
でも、この「あげたお金はチェックして当然」という主張はおかしいのです。
例えば、ぬいぐるみのプレゼントをくれた友人が、

これは、私があなたに買ってあげたぬいぐるみなんだから、どう扱っているのか、どうやって飾っているのかチェックして当然でしょ!
と言っていたら「この人おかしい」と思いますよね。
ぬいぐるみにしろお金にしろ、1度もらったのだから、それは自分自身のものです。
くれた人からとやかくチェックされる筋合いはないと思いませんか?
もし、毒親に「お金の使い道をチェックして当然」と言われたら、

私が1度もらったお金だから、私のものです。
と、堂々と主張してもよいと思います。
それでも毒親が延々と反論してくるのであれば、

これ以上勝手に財布の中身をみるなら、他の人に相談する。
と言ってみてください。
毒親も、他人から

アイツは人の財布を勝手に見るヤツだ。
と言われ、自分の社会的な信用を落としたくはないと思うので、しぶしぶ了承してくれる可能性もあります(信用を落としたくないなら最初からやるなってカンジですけど 笑)。
【ケース5】ゴミ箱をあさる毒親への対処法
ゴミ箱をあさるなんて本当にひどいことですよね。
わざわざゴミ箱をあさってまで子どものプライバシーを侵害する毒親の気がしれません。
毒親から

あなたが心配だから、あなたのためにやったんだよ。
などのようにいわれても、それは100%親自身のためなので、そんなずるい言葉に負けないでください。
可能であれば、見られたくないものは自分でゴミ捨て場に出すのが手っ取り早いです。
ゴミの日まではゴミ箱に入れず他の場所にしまっておき、ゴミの日になったら毒親にバレないように捨てましょう。
保管場所については、カギつきの引き出しなどがあればそれでもいいですが、他のものにまぎれさせて自然に置いておいたほうがかえって目につかないこともあります。
例えば、見られたくない紙を書類の束の中にはさんだり、大量にネックレスや指輪が入ったアクセサリーボックスの中に秘密の小物を入れておいたり。
「木を隠すなら森の中」という言葉がありますが、毒親対策にも適用できる言葉なので覚えておくといいかもしれません。笑
ただし、あまりに堂々と置きすぎると「見ちゃダメなものだってわからなかった~」と言い訳されるので注意です(見ちゃいけないものだって見るクセに…)。
上記の方法でも毒親からプライバシーを守れないときの究極対処法
ここまで、毒親のプライバシー侵害の対処法をご紹介してきました。
毒親のせいでここまでしなきゃいけないなんて、正直疲れますよね。
普通の家の子がこんなに苦労せずともプライバシーを尊重してもらえてると思うと、ぶっちゃけドス黒い感情が生まれてきそうになります(過去の私の実体験)。
それでも、あの手この手を使って努力したのもむなしく、毒親に一蹴されてしまうことだってあるかもしれません。
ここまでしても、毒親に「こんなことをしてもムダだ」「親になら何を見せてもいいだろ」などのようにとんでもないことを言われるのであれば、もう究極
ということをストレートに主張してしまいましょう。
身も蓋もありませんが、これがプライバシーを侵害する毒親への究極の対処法なんです。
毒親の同意なんてなくてもかまいません。
ただ一方的に「何がどうであろうと私はこうしたいんだ」と自分の気持ちを宣言し、実行します。
- 「誰にもスマホの中身は見られたくないから、私は何と言われてもロックをかける」
- 「お金のことをのぞき見されるのはすごく気分が悪いから、誰が何と言おうと私は通帳も使わないし財布ものぞかせない」
- 「誰にもジャマされず1人で過ごしたいから、何と言われようと部屋にはカギをかける」
- 「ゴミを見られるなんて死ぬほどイヤだから、自分でゴミを捨てる」
それでも毒親が反論したり逆上したりするようであれば、毅然とした態度で「なんて言われようと私はイヤだし、考えも変わらない」と言って終了させましょう。
あなたが毅然と意志を持って行動していれば、毒親はもうどうにもできずあきらめるしかなくなります。
約20年間、母親のヒステリーと父親の冷たい視線におびえて、唯々諾々と毒親に従ってきた私でもできた方法です。
どうせ毒親と根比べするなら、イヤなことをガマンするのではなく、やりたいことを貫き通せるよう相手が根負けするまでガマンしてみませんか。
まとめ:毒親の同意は不要!プライバシーを守るための行動を
実家暮らしで毒親のプライバシー侵害を防ぐには、
- 具体的に「してほしくないこと」と「自分の気持ち」を伝える
- 他の人などを理由にしてロックをかける
- 財布をカバンに入れて南京錠をつける
- Web通帳などのサービスを利用する
- 「木を隠すなら森の中戦法」で見られたくないものを隠す
など、自分でできることをやりましょう。
毒親の同意を得る必要はありません。
「たとえ家族でもプライバシーに配慮するのは当然だろ!」と毒親に正論を主張しても、ほぼ状況が悪化するだけです。
理解しようともしない相手とムダに言い争う必要はありません。
親が子のプライバシーを管理することにまだまだ肯定的な方もいますが、私は、親子間のプライバシー侵害は絶対に許されるべきものではないと思っています。
どうか、「プライバシー侵害されるのはイヤだ!」というご自身の気持ちを大切にしていてください。
▼ 「毒親が部屋に入ってくるのを防ぎたい」という場合は、こちらの記事を読んでください。
「もう毒親に対処するのも疲れた」
「プライバシー侵害する毒親から離れたいけど、どうしたらいいか…」
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コメント
初めてこのサイトを拝見しました。親の話ってどれだけ親しくても友達には言えなくて自分一人で抱えててとても辛かったので、他の人も同じことで悩んでるんだと思えるだけで楽になりました。ありがとうございます!!!私のことを少しお話ししたくなりました。誰かに言うのは初めてです。反論とかではなくただ私の感想です。
スマホのロックの暗証番号教えてと言われました笑
自分のケータイを充電している時など私のケータイを使うときに番号を知らないと不便らしいです。そして知らぬ間に設定を変えられていることが多々あります。通帳は母が持っています。ちゃんと貯金できてるか心配で…だそうです。同じことで財布もチェックされます。ゴミ箱も見ているようです。また、一ヶ月の予定も全てカレンダーに記入しなくてはならない上、帰る時間も伝えなくてはなりません。私は20歳を超えているのに全て管理下に置かれ辛いです。