毒親から離れる方法を知りたい。
ずっと毒親から離れたいと思っていたけど、具体的にどうすればいいのかわからなかったんだよね。
絶縁したことがある人に「毒親から離れる方法」を聞きたい。
実際のところ、どれくらい大変なんだろう。
以上のように悩んでいる方のために、毒親から離れる方法を3ステップで解説しています。
この記事を書いている私は絶縁経験者ですが、極度のめんどくさがり&ビビリな性格だったので、毒親から離れたいと思ってもなかなか実行できませんでした
(私が絶縁を決意するまでの道のりにご興味がある方は、運営者のプロフィールからご覧になってください)。
そんな私が、
「毒親が怖くても離れられる方法」を具体的にまとめてくれているページがあればいいのに!
と思った経験から、この記事を書きました。
めんどくさがりが20年以上悩みに悩んで(笑)、ようやくヒステリックな毒親との絶縁を決意したときの方法を実録していきます。
毒親から離れる方法を3ステップで解説
ではさっそく。
毒親から離れる具体的な方法は、以下の3ステップです。
- 「毒親から離れる」と決意する
- 毒親と離れて暮らす
- 毒親に絶縁を宣言する
「やるべきことはシンプルだけど、その1つ1つが大変」というのが、毒親から離れる方法の特徴です。
「そんなふうに言われたら萎える」と思うかもしれませんが、経験者が無責任に「毒親から離れるなんて楽勝!」とウソを言うわけにもいきません。
もちろん、そのつどなるべく楽に手順を踏める方法をご紹介していきますので、まずは気楽に全体の流れをつかんでみてください。
それではさっそく、毒親から離れる方法をステップ別に解説していきますね。
【ステップ1】「毒親から離れる」と決意する
「いやいやそこからかよ?」と思う方もいるかもしれません。
でも、実は非常に多くの毒親育ちが、毎夜毎夜「そもそも私は毒親から離れてもいいのか?」と悩んでいるんです。
毒親といえど親なんだから、絶縁するのは罪悪感があるな。
それに、絶縁しようとしたら100%面倒なことになるだろうし…。
好きな料理を作ってくれたり、誕生日に欲しかったプレゼントをくれたり…。
母は普通の親みたいに優しかったところもあった。
毒親というほどじゃないから、離れたらいけないかな。
なんて悩むことはザラです。
そして、悩んでも答えが出なくて、
↓
毒親にグサグサと傷つけられる
↓
「やっぱり離れよう」と心に誓う
↓
でも「悪いな…」と悩む
↓
最初に戻る
という無限ループにハマってしまいがちです(私もそうでした)。
そんなことを長い間くり返しては、傷を増やしてしまう。本当に切ないですよね。
さらには、いつまでも毒親と離れる決意ができない自分を「意志が弱い」なんて責め始めてしまいます。
私も経験したことなので、そのどうしようもない絶望感は痛いほどわかります。
毒親から離れようとしたときに浮かんでくる心理的な障壁は、主に以下の2つです。
- 「自分の親は本当に離れなきゃいけないほどの毒親なのか?」という疑問
- 「毒親といえど親から離れるなんて…」という罪悪感
逆に言えば、毒親から離れるためには、まず毒親から離れてもいい基準と罪悪感について知る必要があります。
それについて当サイトでご説明している内容を簡潔に言うと、
- 少しでも「離れたい」と思ったら、親が毒親かどうかは関係なく離れていい
- 誰しもが危険な火災現場から逃げるのと同じく、たとえ親でも「危険だと感じる相手」からは罪悪感なく離れていい
という感じです。
毒親から離れる基準と罪悪感についてくわしく知りたい方は、ぜひ以下のページを参考にしてください。
■ 「毒親から離れていい基準」について ■
■ 「毒親から離れる罪悪感」について(ものすごく閲覧されています) ■
決意ができたら(とはいってもまだまだ揺れていていいです)、次のステップに進みましょう。
ちなみに、「毒親と絶縁したいけど勇気が出ない」という方は、「もうガマンできない!」と爆発する寸前の勢いで行動するのがオススメです。
朝起きるのが苦痛でも、腰が痛くなってきたり、トイレに行きたくなってきたりしたら自然とベッドから出ますよね。
ああいう感じで、「行動しないほうが苦痛だ」というレベルになったときが1番ラクに動きはじめやすいタイミングだと私は思います。
【ステップ2】毒親と離れて暮らす
次に、実家で毒親と一緒に暮らしている場合は、離れて暮らす準備をしなければなりません。
一緒に暮らしたまま毒親と完全に決別するのは難しいです。
物件の契約、必要な場合は近隣での就職活動など、(成人の場合は)すべて親に黙って進めてかまいません。
ただし、連帯保証人や緊急連絡先など、どの手続きにおいても「親」の名前を使うと手続きがバレてしまうので気をつけてください。
どうしても親に内緒で引っ越し作業を進めるのが難しい場合は、次のステップ「毒親に絶縁を宣言する」で毒親に絶縁を認めさせてから引っ越しするのも一応可能です。
引っ越しの流れについては、下記のサイト様がくわしくてわかりやすいです(クリックで外部サイトに飛びます)。
この記事では、「毒親と離れるため」特に押さえておきたいポイントを中心にご説明していきますね。
1.転居先を決める
転居先は、特に場所の制限などはなく自由です。
毒親と世帯が離れてさえいれば、基本どこに住んでもかまいません。
ただ、同じ地区内など、あまり毒親の近くに住みすぎると「暮らしを監視されているかも」などストレスの元になりかねません。
毒親の家とは一定の距離があったほうが精神衛生上いいと思います。
県外が理想ですが、職場との兼ね合いもあると思うので、毒親の住所とは「車を使ったほうがいいくらいの距離」が最低限あると安心です。
2.分籍届を出す
引っ越しする際は、転居前の自治体の市役所で分籍しておきます。
「毒親と世帯を別にする」ということですね。
分籍しておかないと、世帯ごとの手続き(政府からの一時給付金申請など)を親と一緒にしなくてはならなくなるので、必ず分籍しておきましょう。
引っ越し前に分籍するのが難しい場合は、後回しにしてもかまいません。
分籍届の出し方については、各自治体のホームページを調べてください。
ただし、分籍しても法的に親子関係を切れるわけではありません。
あくまで、世帯ごとの手続きが必要になったときに親と関わらないようにするための分籍です。
よくここで、
分籍するなら、住民票の閲覧制限(住所が親にバレないようにする措置)をかけなくていいんですか?
勤務先が親にバレていたらまずくないですか?
押しかけられたら迷惑なんですけど…。
と聞かれるのですが、それについては次のステップ「毒親に絶縁を宣言する」でお話します。
結論から話すと、特に閲覧制限は必要ないし、勤務先が親に知られていてもかまいません。
1人暮らしのノウハウについては、以下の記事でご紹介しています。
3.郵便局に転居届を提出する
めでたく転居先が決まったら、忘れずに郵便局に転居届を提出しましょう。
転居届がないと、あなた宛ての荷物が実家に届いてしまいます。
そうすると親と関わらなくてはならなくなるので、必ず届けましょう。
転居届はネット上で無料で出せるのでカンタンです。
4.各種会員登録の住所を変更する
引っ越しを終えたら、自分が登録している会員情報の住所はすべて変更しましょう。
そうしないと、変更していないサービスのDMや荷物が実家に届いてしまう可能性があります。
普段から、自分が登録しているサイトのIDなどを一覧にまとめておくと便利です。
まあ、なかなか面倒な作業ではあるんですけどね。笑
以上のことを終えたら、いよいよ毒親に絶縁をいいわたすステップに入ります。
【ステップ3】毒親に絶縁を宣言する
ここが山場ですが、毒親にはきちんと決別の意志を表明しなければなりません。
巷ではよく、「戸籍も勤務先も隠して何も言わず逃げる」という方法が紹介されています。
一見とてもラクな方法に思えますが、ほぼ確実に毒親から探されるうえに、「毒親に見つかるかも」という不安が常につきまとうので私はオススメしていません。かえって苦労すると思います。
というわけで、伝えるときは死ぬほど緊張しますが、1度ハッキリと決別の意志を表明しておいたほうが後々結果的にはラクです。
決別の意志を毒親に認めさせてしまえば、「見つかる」という不安もなくなるし、行き先を伝えず引っ越ししようが探される心配もなくなるからです。
絶縁を伝えるときは、口頭で伝えるのではなく、手紙で伝えるほうが圧倒的にオススメです。
手紙のメリットは、
- 内容証明郵便で送れば「絶縁の根拠」として形に残る
- 対面で「絶縁したい!」と伝えるより怖くない
- 話しているうちについカッとなって余計なことを言わずに済む
- 毒親に話を遮られない
- 毒親から「なんでこんなことをしたんだ」とネチネチ言われても、「手紙に全部書いてあるからそれ読んで」と言えば済む
などたくさんあります。
特別な理由がないかぎりは、手紙で絶縁を伝えたほうがいいでしょう。
もちろん最初は反対されますし、まず間違いなくブチギレられます。
「絶縁の意志を認めさせる」と書きましたが、手紙を読んだだけですんなり認めてくれる毒親はまずいません。
それでも、毅然とした態度で「伝えたいことはすべて手紙に書いた。もう関わりたくない」と伝え続けることで、だんだんと毒親もあきらめるようになります。
「何を言っても、何をしても子どもの意志を曲げられない。もう何もできることがない」と悟るからです。
そして最後には、子どもの絶縁の意志を認めざるを得なくなります。
この方法では、最終的に絶縁の意志を毒親に認めさせるので、「住民票の閲覧制限」も「勤務先の隠蔽」も必要ありません。
子どもが自分から離れることを親に了承させるのですから、住所も勤務先もバレていたって毒親は何もできないんです。
絶縁したらどうなるか知りたいという方は、以下の記事も参考になると思います。
毒親と絶縁したその後は仲直り?パニック?実体験をすべて語ります
毒親から離れる方法の中で1番大切なこと
ここまで、毒親から離れる具体的な方法をいろいろと書いてきました。
なるべく手短に、なるべく確実に毒親から離れるために1番重要なポイントは、毒親に対して毅然とした意志を一貫することです。
具体的に言うと、毒親に何を言われようが何をされようが、「私はこれ以上あなたと一緒にいたくないから離れる」というメッセージを無表情で、冷静に、ブレずに伝えることです。
少しでも罪悪感や弱気な態度を見せると、毒親は確実にそのスキをついて絶縁を阻止してきます。
また、感情的に絶縁を宣言すると、毒親は「怒った勢いで言っているだけだよね」とあなたの発言を甘く見てしまいます。
私が見てきた中で、絶縁しきれていないケースのほぼ100%は、
- なんとなくまだ毒親の顔色をうかがってしまっている
- 毒親の返答しだいで自分の返答も変わってしまう
- 周りの人間に反対されたことで迷っている
- 発言に自信がない・内心ビクビクしていると毒親に見抜かれている
- 毒親が弱ってしまい、かわいそうで妥協してしまう
- 感情的になって一方的にわあわあ言ってしまい、「絶縁したい」という1番大切な本筋が毒親に伝わっていない
など、毅然とした態度を取り切れていないことが原因です。
もちろん、今までさんざん恐怖を味わわせてこられた毒親が怖い気持ちは痛いほどわかります。
言いたいことが洪水のようにたくさんあるのもわかります。私もそうでした。
ちょっとでも毒親に反対意見を言おうものなら、「あっそ!もう知らん!」「なんてこと言うの!親不孝!非常識!」。
ヒステリックに怒鳴られては罪悪感をかきたてられ惑わされ、もう怖いったらありゃしなかったです。笑
だから、「毒親からは何も言わず逃げていいよ!」と1番怖くなさそうな方法をサクッと提案し、背中を押したい気持ちはやまやまなんですよ。
そう無責任に言えたらどんなにいいか。
でも、後々のことを考えれば、残念ながら毒親とは1度対決せざるを得ないんです。
何も言わず毒親から逃げたら、どうしても今後の人生を毒親の影におびえながら生きるしかありませんから。
後で毒親から逃げ回る不安に押しつぶされないためにも、ここが勝負所なんです。
だから、これからの人生を鑑みて、みなさんにはどうか勇気をもってほしいのです。
同時に、「毒親と絶縁する勇気が出ないのは当然だ」ということも知っておいていただければ嬉しいです。
なにせ毒親がどれだけ危険な人物か、あなたはさんざん身に染みて理解させられてきたからです。
話が少しそれましたが、一貫した態度で「あなたから離れたい」と伝えつづけるのが1番大切だということはぜひ覚えておいてください。
まとめ:毒親から離れる方法は「決意」「別居」「宣言」
毒親から離れるためには、以下の3ステップが必要です。
- 「毒親から離れる」と決意する
- 毒親と離れて暮らす
- 毒親に絶縁を宣言する
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一部有料情報もありますが、毒親から反対されない応対の仕方や絶縁の手紙の書き方などもくわしくご紹介しています。
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