いいかげん毒親と絶縁したいけど、何が起こるかと考えると怖くて決心がつかない…。
絶縁したときの具体的なメリット・デメリットが知りたい。
毒親と絶縁したいけど、今後どうなってしまうのか不安…。
誰か実際に毒親と絶縁した人はいないかな。
上記のような方のための記事です。
「毒親と絶縁する」という大きな決断をしようとしている方にとって、不安や悩みはつきませんよね。
毒親との絶縁はとても勇気がいることで、そうカンタンにできることでもありません。
しかし、長いこと毒親に悩まされ続けてきた私ですが、この前ついに毒親との接触を断ち切りました!
そのため今回は、実際に毒親との絶縁してみたときの「メリット」と「デメリット」について、どの記事よりも率直に書いていこうと思います。
実際に毒親と絶縁したらどうなるのか、ある程度未来のことについて予想しておきたい方はぜひご覧いただけると幸いです。
毒親と絶縁したときのメリット・デメリット
まず、私が絶縁を決意した理由をカンタンにいうと、
- ガマンの限界が来たから
- このままでは、私が今感じている苦しみが永遠につづくと思ったから
です。ものすごくシンプルな理由です。笑
私のプロフィールにもよりくわしい経緯が書いてあります。
毒親の人格否定や人生観の押しつけにガマンできず、毒親から受けた悪影響をなくしていきたいと思ったのです。
前置きはこれくらいにして、毒親と絶縁したときのメリット・デメリットについて赤裸々にご紹介していきましょう。笑
毒親と絶縁したときのデメリット
まずは、毒親との絶縁したときのデメリットから書きます。以下の5つです。
- どうしても困ったときに頼れる両親
- 親を大切にする人からの信頼
- 連帯保証人
- 親の遺産
- 実家・故郷
1つ1つくわしく触れていきますね。
【毒親と絶縁するデメリット 1】どうしても困ったときに頼れる両親
どんな人でも、ある日突然病気やケガで急に仕事ができなくなり、生活に困ってしまう可能性はありますよね。
普通であれば、もしどうしても家計が回っていかなくなれば、頭を下げてしばらく両親にお金を工面してもらうこともできるでしょう。
しかし、毒親と絶縁した場合、親に頭を下げてお金を借りるという選択肢は金輪際ありません。
もし病やケガなどで死の窮地におちいったとしても、絶縁していると両親からお金を借りることはできません(借りたくもありませんが 笑)。
そもそも、絶縁した手前、両親がお金を貸してくれるわけがありません。
また、今後制度がどうなるかはわかりませんが、生活保護を申請したいとき、絶縁していると親族の扶養照会でつまずく可能性もあります。
ただ、扶養照会については調べたところ避ける方法もあるようなので、くわしく知りたい方は下記のサイト様をご覧ください(外部サイトに飛びます)。
経済的に余裕があるならお金の点は問題ないかもしれませんが、貯金も少なくあまりお金がない状態では、多少なりとも不安になってしまうかもしれません。
正直に言うと私もけっして貯金が多いほうではないですし、当然、今後仕事ができなくなる可能性だってあるので、不安がゼロだといえばウソになります。
それでも私は、絶縁したことをまったく後悔していません。
後ほど紹介しますが、絶縁したメリットのほうが圧倒的に大きいからです。
【毒親と絶縁するデメリット 2】親を大切にする人からの信頼
これは、人によってはわりとどうでもよいデメリットなのですが、「親を大切にしよう!」と考えて疑わない方からの信頼は失います。
別に毒親と絶縁したことをわざわざ他人に言わなくてもよいのですが、「両親はどうしてるの?」「両親に会わせて」と言われる場面では困るかもしれません。
特に、今つき合っている彼氏・彼女が心から親を大切する方だった場合、価値観のズレで関係がこじれてしまう危険性は否定できません。
最悪、毒親の悪質さを理解してもらえないまま、
親を大切にしない人間とはつき合えない。
厄介な親がいるなら、結婚はムリ。
とフラれてしまうこともあるでしょう(実際にそういうお話も何度か伺っています)。
今交際中の相手がいる方は、一応、絶縁がきっかけで相手との関係が変わってしまう可能性があることも念頭に入れておいたほうがよいと思います。
【毒親と絶縁するデメリット 3】連帯保証人
賃貸にお住まいの方なら、連帯保証人を親にしている方も多いのではないかと思います。
私もまさにそうだったのですが、連帯保証人を継続できない場合は、やはり引っ越すしかないです。
引っ越し先は、保証会社を使えるところにすれば、基本的に連帯保証人がいなくても大丈夫です。
ただし、保証会社を利用できても連帯保証人を設定しなければならないこともあるので、そこはよく不動産屋さんに確認してください。
ちなみに、あまりに収入と家賃が見合わない物件を選ぶと、保証会社の審査に通らないこともあります。
「1か月分の家賃が月収の1/3におさまる物件」を選ぶと通りやすくなります。
ただ、引っ越しなどで環境が変わるときはストレスも大きくなるので要注意です。
絶縁と同時に引っ越そうとするとかなり精神的な負担がかかるので、引っ越すのであれば、毒親に絶縁宣言する前に準備しておくとよいでしょう。
【毒親と絶縁するデメリット 4】遺産
立て続けにとんでもないお話をしてすみません。笑
でも、こんな話をできるのは絶縁したことがある毒親育ちしかいないと思うので赤裸々に書きます。
今の日本の法律では正式に親と縁を切ることはできないので、事実上絶縁していても親が亡くなれば必ず遺産相続が発生します。
たとえ両親が
あの親知らずなガキなんぞに遺産は1円もやらん!
と遺言を残していても、法律では、実子が最低限もらえる遺産(遺留分といいます)の金額が決まっています。
くわしいことを書くと脱線するので各自調べてみてほしいのですが、もともと遺留分という制度は、「愛人の子だけに遺産をあげて実の子にはあげない!」などのようなトラブルを防ぐためにできたシステムみたいです。
遺産相続で特にデメリットが発生するのは、両親が負債をかかえていた場合です。
両親に負債があった場合は、相続遺棄の手続きをしないと、親の負債が子に受けつがれてしまう可能性があります。
毒親が亡くなって相続が発生したことを知ったら、早め早めに手続きしましょう。
もちろん、親の遺産に負債がなくても相続遺棄することは可能なので安心してください。
【毒親と絶縁するデメリット 5】実家・故郷に帰りづらい
ある意味あたりまえかもしれませんが、絶縁した後は実家に帰りづらくなる可能性が高いです。
別に好きなように帰ってもいいのですが、親によっては、家のカギを交換して子どもが物理的に実家に入れないようにしている場合もあると思います。
どうしても実家から持ち出しておきたいものがあるなら、絶縁する前に持ち出せば確実です。
ちなみに私の場合は、絶縁する前に実家にある卒業証書やちょっとした思い出の品などを取り戻そうか迷いました。
でも、実家がものすごく遠かったので、「ま、早く自由な人生になることには代えられないか」と思って結局取りに帰りませんでした。
思い出の品に関しては今も少しセンチメンタルに思いを巡らすことがありますが、卒業証書は普通に生きていくぶんにはまったく必要ないです。笑
また、特に実家が田舎にあると、故郷に帰りづらいこともあります。
田舎はウワサが回るのがホントに早いですから。笑
もしかしたら、毒親が周囲の人に
子どもが裏切った!
一生懸命育ててやったのに、恩を仇で返したんだよ!
ウチの子、頭がおかしくなったの。
なんて話しているかもしれないので、帰るときは、事前に故郷の友達の様子を探っておいたほうがいいかもしれませんね。
もちろん周りの声を気にしないのであれば、別に帰ってもまったく問題ありません。
私は故郷に特別な思い入れはないので別にかまわなかったのですが、幼い頃の大切な場所や思い出などを大事にしたい方は一応頭に入れておいてください。
毒親と絶縁したときのメリット
毒親と絶縁したときのメリットは、おそらくみなさんのご想像どおりでしょう。
- 毒親からの自由
- 毒親から攻撃されない日々
- 毒親に恐怖しない日々
- 自立力
「デメリットより数が少ないじゃん!」と思ったかもしれませんが、数ではなく質の問題です。
ここでは、星の数ほどある「絶縁のメリット」のうち4つしか抜粋していませんが、私にとってこの4つのメリットは、経済的な不安や恐怖を乗り切ってまでつかもうと思えるくらいには魅力的でした。
上記のメリットに加え、毒親から結婚を反対されている方であれば、好きな相手と自由に結婚できる環境も手に入るのではないかと思います。
今、「毒親と離れたらこんなふうにラクになるのに!」と思っているものはたいてい手に入ると思います。
【毒親と絶縁するメリット 1】毒親からの自由
これは言うまでもありませんね。
「毒親からの自由」というとボンヤリしていますが、具体的にはこういう感じです。
- 仕事の自由
(デザインに挑戦したい、兼業・副業してみたい、家業と違う職種につきたい、フリーランスWebライターになりたい、など) - 住居やライフスタイルの自由
(旅しながら暮らしてみたい、東京に住みたい、同棲したい、友達とシェアハウスで暮らしたい、など) - 好きに予定を立てる自由
(休日はゴロゴロ映画を観たい、ヒマになったから昼寝したい、長期休暇はチューリップ園を見に富山まで行きたい、など) - 一緒にいたい人といる自由
(毒親と同居しなくて済む、誰とどこに行くか監視されない、休日は隠れずに心おきなくデートできる、など) - 結婚相手の自由
(親に反対されていた相手と結婚したい、こういう職種・考えの人と結婚したい、国際結婚したい、など) - 価値観や考え方の自由
(将来は山際の一軒家で過ごしたい、結婚はイヤだ、人生で大切なのは1人の時間だ、子供は2人欲しい、自分の幸せを追求していい、など)
などなど、並べるとキリがありません。
あらためて書き出してみると、本来ならどれも憲法で保障されているはずの自由ですが、どうやら毒親家庭では憲法が通じていなかったみたいです。笑
毒親と絶縁したときに得られるメリットは、普通なら、順調に大人になれば誰しもが持っているはずの自由です。
しかし毒親は、いくら子どもが自立しようが大物になろうが上記のような自由を認めてはくれません。
自由な人生は、絶縁して毒親の手を離れないとまず手に入らないものです。
【毒親と絶縁するメリット 2】毒親から攻撃されない日々
うまく毒親をあしらって絶縁に成功すれば、毒親から攻撃されることはほとんどなくなります。
仮に、万が一毒親から攻撃されたとしても、心身ともにいっさい動じなくなります。これは私の経験談です。
毒親の「人格否定攻撃」や「束縛攻撃」はキレイさっぱりなくなるので快適です。
毒親に攻撃されない快適さを表現するのはなかなか難しいですが、例えるなら、
「税金を差し引いても家族を一生養っていけるだけのお金が手に入った!周りの人間関係も良好で、これからもずっと愛され続ける!一生健康のことで困ることもなく、苦しまずに死ねることが確定した!」
という状態くらい「ヒャッホー感」があると思ってもらえるとわかりやすいかと(もちろん実際にそうなるわけではありませんが 笑)。
また今、幼少期に積み上げられなかった自己肯定感やセルフイメージを上げていくために一生懸命努力している毒親育ちさんもいますよね。
その努力の効果をさらに上げるためには、「毒親から攻撃されることがない」という土台がなくてはなりません。
どんなにがんばって自分の価値に気づこうと自己啓発しても、毒親と関わりあうかぎり、必死に積み上げてきた自己肯定感を毒親から一瞬で無残に壊されてしまうこともあります。
自己肯定感の低さでつらい思いをしているなら、毒親との関係はスッパリと絶っておくに越したことはありません。
【毒親と絶縁するメリット 3】毒親の影に恐怖しない日々
毒親の顔・声・職業・思い出・似ている人などにたいして、もう脊髄反射レベルで恐怖してしまうという毒親育ちさんは多いと思います。
しかし、毒親と絶縁すれば、毒親にまつわるものへの恐怖心はだんだんと薄れていきます。
私も、スマホに着信があると、バイブが鳴っただけで「ひっ、親からか…!?」と心臓がしめつけられていました。
他にも、他人が他人に怒鳴っているのを聞くだけで両親のヒステリーや怒号を思い出し、全身の冷や汗と涙があふれてくることもあります。
今でもそんな恐怖心は完全に治っているわけではありませんが、確実に絶縁前よりも軽減されてラクになっています。
親から連絡が来たからって何?
怒鳴られたからって何?
という状態になっていきます。
信じられないかもしれませんが、本当です。
絶縁してしまえば、毒親が何をしようと、毒親に似ているものがあろうとなかろうと関係なくなるのです。
【毒親と絶縁するメリット 4】自立力
毒親と絶縁できない方の中には、毒親から経済的・精神的に自立できないのが理由だという方もいるでしょう。
私もお恥ずかしながら、毒親との絶縁には経済的な不安がつきまとっていたタイプでした。
でも、いざ毒親と絶縁してみれば、フシギなくらい自立力が身につきます。
毒親から離れることでふっ切れたり、自分に自信がついたりすることで、「自分で生きていこう」という気力が自然と高まるからだと私は思っています。
一応理屈も説明するとしたら、絶縁するにあたって経た「自分で人生をつかみとった経験」や「勇気を出した経験」などが、そのまま自立力につながるのだと私は思います。
毒親から離れることでより自立する意欲や自信がわいてくるので、経済的・精神的な問題は意外とそこまで心配はいらないと思います(もちろん保証はできませんが)。
少なくとも、毒親と一緒にいつづけるよりは確実に自立力が身につきます。
自分が自立できるかどうか心配しているのなら、むしろ少しでも自立できる可能性を上げるために、毒親から離れてしまうのがオススメです。
まとめ:デメリットもあるけど毒親と絶縁するメリットは特上
毒親と離れると、遺産・実家・故郷など、物理的なものを失うこともあります。
しかし、心のうえで失うものはほとんどありません。
それどころか得るものはたくさんあり、普通に生きていればなかなか得られない経験や自信もつかみとることができます。
親がいないことによる天涯孤独感や経済的な不安も、自立力が身につくのでだんだんと怖くなくなります。
毒親育ちが自信を取り戻すのにもっとも重要かつ最短なのは、毒親との絶縁だと私は思います。
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コメント
こんにちは。私は母との音信不通が、今年で9年目です。
自然消滅というか…母の誕生日に花束を配送で送ったものの受取り拒否をされ、いっそのこと、こちらからの接触をすべてやめてみたら早いもので9年目…という感じです。
私が11歳のときに家事も育児も放棄した母です(そのせいで、父は出ていきました)。東日本大震災のときも、津波で市の全域で都市ガスが止まりましたが、隣の区のオール電化住宅に住む母は「お風呂に入れなくて大変でしょう〜☆」と言って私を助けることはありませんでした。
1年半ほど、長期的に一緒にカウンセリングにも通いましたが、「人間のお母さんができなかったから、こんどは猫ちゃんワンちゃんのお母さんやるの〜☆」と言い放ったひと言が忘れられません。発達障害とかADHDとか…母はそういうタイプの人なんだろうと感じました。
私はつい先日まで特別養護老人ホーム(特養)で働いていましたが、入居者さまの中には「実の娘との音信不通が十数年」とか「息子が行方不明」とか「生活保護を受給しながら入居中」などのような人達も見受けられます。…というか、世間の風潮的に、そういう方々が今後さらに増えていくのではないかな、とも感じます。
どうやら、受けとっている年金額と預貯金額に応じて、施設に支払う料金が減額される、というシステムも存在するようです。老いた親の介護のために子どもが身を削って耐えなければいけない…という話は少しずつ過去のものになってきているのかもしれません。
…だからといって、音信不通9年目の私がいま親から解放されて自由で幸せか、というと、案外そうでもなかったりします。母のことは忘れられず気がかりですが、でも連絡するつもりはないです。人間関係が形成されるのも、壊れるのも、お互いの「(潜在意識下の)同意によって」成り立っている…と私は信じています。だから、私は「母が自分の人生を自由に歩む」のを尊重したいと思っていますし、死んだときは、後片付けくらいはしてあげられるかもしれません。でも、お墓の維持・管理は無理なのでさっさと墓じまいをするつもりですけど…(汗)。
別々の道を歩んでも、相手の幸せを願えられたら、まあそれでいいんじゃないかな…というのが現在のところの心境です。
長文・駄文、大変失礼いたしました。
このような感情論ではなく、親と絶縁するために追跡や捜索されたりされないためにどうしましたか?親元を離れたいですが、親は意地でも見つけてくると思います。法的にそのような行為を強制的に辞めさせたいと思っています。どんなとこが起ころうと二度と親には頼りません。
コメントありがとうございます。
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