うちのお父さん、いわゆる「毒親」かもしれないし…。
こういうのって、毒父にあてはまるのかな?
という方のために、毒父の特徴や傾向について触れている記事です。
この記事を読めば、自分の父が毒父かどうかわかると思います。
よろしければ、ごゆっくりお茶でも飲みながら本記事を読んでみてくださいね。
▼ 毒親全体における特徴の記事はこちら
▼ 毒母バージョンの記事はこちら
毒父の特徴は?実体験4選
「毒父の特徴」というと、暴力をふるったりお酒を飲んで暴れたりなどのイメージが強いかもしれませんね。
でも、毒父の特徴はそれだけじゃないんです。
- 父親と一緒にいるといつも傷つけられる
- 父親と接していると疲れてしまうことが多い
上記のような事例も、「毒父」にあてはまる可能性があります。
では、毒父によくみられる特徴を具体的な体験談に基づいてご紹介します。
▼ 以下の記事も参考にしていただけると、本記事の内容もよりしっくりとくるかもしれません。
この記事では、上の記事の診断基準をふまえつつ、男親によくみられる傾向をご紹介しています。
【毒父の特徴1】プライドが高くて子を見下している
毒父は基本的に異様なまでプライドが高く、子どもをはじめとした周囲の人間を見下していることが多いです。
もちろん毒父のプライドは、「プロ」や「父親」としてのプライドなど、よいパフォーマンスを発揮するためのプライドではありません。
毒父のプライドは、「まわりの人間を見下すことによって自分の立場を高める」という、どうしようもなく非常にもろいものです。
プライドの高い毒父には、以下のような行動が目立ちます。
- 妻・子・部下・親戚などに自分より弱そうな相手がいたらバカにする
- 自分の意見とそんなに違わないのに、「でも」「いや」と相手をしょっちゅう否定する
- 動きが遅い高齢者や、子どもを泣きやませられない母親などに文句(陰口)をいうことが多い
毒父は、自分より弱そうなターゲットを見つけ、「オレはあいつらより上だ」と安心している…まあ、いわゆる「小さい男」というやつですね。笑
ちなみに、毒父のプライドの高さは、実際の地位やステータスとはほとんど関係がありません。
社会的地位が高い毒父は天狗になっていて、そうではない毒父はコンプレックスゆえに周囲をおとしめているだけです。単なる人間性の問題です。
異様にプライドが高い毒父の事例集
私は醤油よりもソースをかけて食べるほうが好きかな~。
いやいや、ソースとかわかってねぇな。センスなさすぎだろ。
本場の味を知らないヤツは料理に失礼だよなー。
今日はレジ混んでるね…。
休日だからしかたないか。
「休日だから」ぁ?そういう問題じゃねぇだろ?あの若い店員のレジ打ちが遅いから混んでるんだよ。
新人だから許してもらえると思ってんなら、根性甘すぎだわ。
あ…せ、先輩!
はい、すいません…。
お父さん、人と話してるときにスマホいじらないで。
うるさいな!
オレが料金支払ってるんだから、いつ好きに使ったっていいだろ!
【毒父の特徴2】自分の無知や間違いを認めない
毒母も毒父も自分の非や間違いを認めないのですが、毒父は特にその傾向が強いです。
また毒父は、自分が無知だったということもそうカンタンには認めません。
毒父が自分の間違いを認められないのは、【特徴1】のようにプライドが高かったり、非を認められるほど自分に自信がなかったりすることが原因と考えられます。
もちろん、誰しも自分の間違いや無知を認めるのはそうカンタンなことではないかもしれません。
ただ、毒父は、
相手を傷つけようが蹴落とそうが知ったことか!
オレは間違っていない!
というところまで行ってしまっているのが普通の人とは違います。
ただ毒父は、「オレは間違ってない」という態度なのにもかかわらず、自分より強そうな人間が現れるとあっというまに「オレが間違ってます…」となってしまいます。笑
毒父は若いときでも多少こういった傾向があるのですが、年齢を重ねるにつれてますます重症化していくことが多いです。
自分の間違いや無知を認めない毒父の事例集
お父さん。入選した私の作品、今日展示するから見に来てほしいって言ったのに…。
どうして来てくれなかったの?
(ヤバい、明日だと思ってた…)
は?今日?明日じゃねーの?
お前の伝え方が悪いんだろ!
今、SNSではこういうの流行ってるんだよ。
(知らなかった…)
あー、なんかたまに見るね。
ガキんちょはノンキでいいねぇ。
【毒父の特徴3】否定や批判に弱く、短気で逆ギレしやすい
毒父は否定や批判に弱く、ちょっとしたことを否定されるだけで逆ギレします。
否定や批判どころか、「指摘」レベルでも受け入れられないことが多いです。
また、逆ギレまでのスピードがはやく短気なことが多いです。
ちなみに毒母も否定に弱いですが、毒母の場合は、否定されると被害者アピールや言い訳に走ることが多いです。
もちろん、誰だって否定されたり批判されたりしたら心穏やかではいられませんし、怒りがわいてくるのは当然です。
それでも、落ち着いたら、
- 「ちょっとは自分も悪かったのかも」
- 「なんであの人はあんなこと言ったのかな」
- 「ムカつくけど一理あるかもな…」
と考えてみる方のほうが多いはずです。
一方で、毒父にはそのような「自分にも非があるかも」という考え方はできません。
できたとしても、「自分が悪いかも」と思ったときに感じた情けなさやイライラを「攻撃」に変換し、誰かにぶつけていることが多いのではないでしょうか。
否定されたら内省することなく相手を攻撃する、というのが毒父の特徴だといえるでしょう。
また、攻撃するときは、怒鳴ったり相手を脅したりなど強く逆ギレするのも大きな特徴です。
否定や批判に弱く、短気で逆ギレする毒父の事例集
お父さん、スマホ買ってくれたのはうれしいんだけど…。
長く使うものだから機種とか自分で選びたかったし、1度相談してほしかったな。
は!?せっかく買ってやったのに?
お前みたいなワガママなヤツはもう知らん!
(通常の態度で)
お父さん、Yシャツがズボンからはみ出てるよ。
あー大丈夫大丈夫、ファッションだからこれ。笑
ていうか、そんないちいちお世話っぽく言わなくても別にいいだろ!
お父さん!この子ケガしちゃったじゃない!
「私がトイレに行くあいだは危ないから絶対目を離さないで」って言ったのに、ゲームなんてしてるから…。
うるせえな!そもそもお前が子どもと一緒に行けばよかったんだろ!
そういう無責任なことを言うなら、もう二度と家族で旅行なんてしねぇからな!
【毒父の特徴4】お金を稼いでいることを盾にする
毒父の中には、家計を担っていることを盾にするタイプもいます。
なにか都合が悪いことが起きると、毒父は「誰が稼いでやってると思ってるんだ?」という態度をとってくることがあります。
お金を盾にする毒父はとてもタチが悪いです。
なぜなら、「生活を支えてもらっている(いた)」という意識がある子どもは毒父に逆らいづらく、どれほど毒父に傷つけられようが、罪悪感から言うことを聞いてしまうからです。
特に、未成年や病気などで働けない子どもの場合はどうしようもできず、「苦痛で苦痛でしんどくても、養われているから毒父に従うしかない」ところまで追いつめられてしまいます。
さらにタチが悪くなると、
お父さんはがんばって稼いでくれてるんだから、お父さんの好きにさせてあげて。
と母親まで懐柔され、毒父はますます調子に乗ってしまうというケースも少なくありません。
母親が懐柔されると、毒父が暴走しても母親がガマンしてしまううえに、母親が子どもにまでガマンを強要することでどんどん状況が悪化することもありえます。
逆に、仕事していることを盾に好き放題しているだけあって、妻からいわゆる「ATM扱い」されている毒父もいます(もちろん、真っ当な夫をATM扱いする妻もいますが)。
いずれにせよ、子どもにとってあまりいい家庭環境とはいえません。
また、生活費を盾にする毒父とは逆に、子どもに生活費を要求してくる毒父もいます。
そういう毒父も、「これまで育ててやったんだから金を返せ」と立場を盾にするという点では結局同じです。
一生懸命お金を稼いでくれた父親に感謝するのはすばらしいことですが、お金のことで罪悪感につけこまれて奴隷にまでなる必要はありません。
▼ お金と罪悪感のことに関しては、下記の記事にもくわしく書いてあります。
稼ぎを盾にしてくる毒父の事例集
お父さん、お願いだからもう浮気しないで。
お母さんも私も傷つくよ。
生活させてもらってるだけありがたく思えよ。
オレが気に入らないならそっちが出ていけ!
お酒飲みすぎないで。
お父さん、酔うと私たちにひどいことばかり言うでしょ。
悪かったな…でも、言いたかないけどさ、誰のおかげで生活できてると思ってるんだ?
飲まないとストレスたまって仕事できないんだ、それくらいガマンしてくれや。
お父さん…テレビ観たいのかもしれないけど、もうちょっとお話聞いてほしいな。
おいおい、お父さんはマジメに毎日働いてるし、ちゃんと好きなものも買ってあげてるだろ?
それなのにまだ不満をいうのか?ワガママだな。
まとめ:毒父にみられる4つの特徴
- プライドが高くて子供を見下している
- 自分の間違いや無知を認めない
- 否定や批判に弱く、短気で逆ギレしやすい
- お金を稼いでいることを盾にする
毒父の主な特徴を4つご紹介してきました。
「たとえ暴力や暴言がほとんどない父親だったとしても毒父になりうる」ということをご理解いただけたでしょうか。
ただ、父親が毒親かどうか知るのも大切ですが、もっと重要なのは、父親の言動や行動のせいであなたが苦しんだかどうかです。
あなたが毒父のせいで苦しんだのだとすれば、「父がキライだ」「離れたい」と思ったとしても当然のことです。
毒親は、自分を毒親だと認めて反省することはまずありえないので、毒父が与える苦痛から完全に解放されるには、毒父から物理的に離れるしかありません。
もし「今は別居できない」というご事情があれば、まずは以下の記事もあわせてご覧ください。
日常の中で毒父をやり過ごす方法が書かれています。
「毒父とは離れたい、でもどうしたらいいかわからない…」と途方に暮れているのであれば、現在私が配信しているメルマガ講座をぜひご覧ください。
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コメント
どの特徴もまさに私の父親に当てはまっていて、笑ってしまいました。
私の父は権威に弱く、決め台詞は「誰のおかげで飯食えてるんだ?」「親に向かってその態度は何だ?」です。笑
あるとき私を怒鳴りつける父を見かねた母が私をフォローすると、父は「子供なんて人格がないんだから何言ってもいいんだよ!」と言ったことがありました。
おそらく「人格形成」の概念を間違って捉えていたのだと思います。思春期等を経て人格が形成されていくのだから、成人していない子供には人格など存在しないと本気で思い込んでいたようです。
父は学者など「偉い人」の言うことは絶対だと思い込み、ろくに理解もせず、知識人ぶることが多かったです。
スーパーや飲食店の店員にも偉そうに接し、オーダーを忘れた店員の名前をわざわざ店のアンケートハガキに書こうとしたこともあります。
食べ放題での1オーダーでしたし、店員は新人バイトらしき若い男性でしたので可哀想だからやめるようにと母や高校時代の私が諌めると、「こんな店ならまだしも会社でこんなミスをしたら何億の損害が出るんだぞ!指摘してやるのがあの馬鹿の為だ!」と憤慨していました。その後ハガキではなく直接クレームを言おうとしたのはなんとか止めましたが……。
私は成人した後、軽い口論になった際、上記のオーダー忘れ事件のことを例に出し思いきって父に反論したことがあります。私は以下のように意見を言いました。
父は自分の考えや自分の理論に固執しているが、正解は一つではないのではないか。
あのとき確かに店員はミスをしたが、だからといってあの場で店員を責め立ててしまっては、外食というせっかくの家族団欒の場の空気を悪くしてしまうので、あの場での父の行動は間違っているという側面もあるのではないか。
だから父の考えを私に押し付けるのはやめてくれ、というようなことを極力オブラートに包んで言いました。
すると父は一度は理解を示したように振る舞いました。父も年をとって丸くなったのかな、と少し嬉しく思ったのも束の間。その数十分後、父はトイレに行って戻ってくると「俺が間違ったことしたか?」「あのときの俺は間違ってないだろ!」と憤慨しました。
せっかく父と話が通じたと思っていたのに、とすごくガッカリしたのを覚えています。
理解を示したように見えたのは、おそらく父は私に対して即座に言い返せなかったというだけなのでしょう。笑
この人には一生話が通じないんだなと心の底から理解した瞬間でした。
こちらの記事があまりに父のことを言い当てていたので、思わず文章が長くなってしまいました。申し訳ありません。