毒親の特徴を知っておきたい。
最近気づいたけど、うちの親は毒親のような気がするから…。
ネットには毒親の情報っていろいろあるし、どれもフワッとしていてわかりづらい。
実際に毒親から育てられた人が見てきた、「リアルな毒親の特徴」が知りたいな。
という方のために、毒親の特徴についてガンガン書いていきます。
本記事の「毒親の特徴」は、実際に毒親から育てられた私のリアルな体験談や、他の毒親育ちさんから実際に聞いた体験談をもとに書かれています。
かなり生々しいことも書いているので、体調や気分がすぐれないときは、ムリせず読めるところまで読んでくださいね。
毒親の特徴11選を体験談つきでご紹介
毒親の特徴は、家庭の外からは見えにくいことがほとんどです。
そのため多くの子が、何も知らない他人から「いい親に恵まれたね~」と言われ、「そうか、ウチの親はいい親なんだ…」と親への違和感を押しこめてしまいます。
それでも親に感じた違和感を完全にぬぐいきれないからこそ、こうして毒親の特徴について検索し、当サイトを訪問してくださる方が多いのではないかと思います。
では、前置きはこれくらいにして、さっそく毒親の特徴についてご紹介していきましょう。
1つ1つ事例も載せておきます。
読んでいるうちに、「ホントにこんな親いるか…?」と思うかもしれません。
そう思った方は、おそらく普通の家庭で育った方です。笑
あ、先に言っておきますが、このページでは毒親の特徴を書いているだけで、特に解決策とかは載せていません。
「解決策を知りたいよ!」という方は、以下のページをご覧ください。↓
<毒親の特徴1>子どものことにはなんでも否定的
子の発言や行動にいちいち否定的なのは、毒親の大きな特徴の1つです。
例えば、「子どもがものすごく悪いことをした」とか「子どもが言っちゃいけないことを言ってしまった」という場面で、「それはダメだよ!」と子どもの発言や行動を否定するなら普通ですよね。
<子>
近所に住んでるあのおばさん、ものすごく太ってるよね。
<親>
そういう言い方はよくないよ。
こういうふうに否定するのは普通でしょう。
しかし毒親は、本当に害のないことでもいちいち子どもを否定するんです。
後で具体的な例を出しますね。
また、毒親が子どもを否定するときは、子どもの人格ごと否定するのが特徴です。
人格否定というのは、カンタンに言えば「バカ」とか「陰キャ」とか、考えや性格のことを悪く言うことですね。
子どもが「やってしまったこと」や「できなかったこと」のみ叱ればいいのに、毒親はわざわざ子どもの人格まで強く否定します。
例えば、「まだ宿題やってないの!?早くやりなさい!」と「宿題をやってないこと」だけを叱ればいいのに、毒親は「まだ宿題やってないの?ノロマだね!」と、わざわざ子の人格まで傷つけてしまいます。
「シンデレラの継母」の口調を思い浮かべていただけると想像しやすいかもしれません。笑
例1:叱るとき、子の人格ごと否定する
<子>
あっ、また水こぼしちゃった!
昨日もやっちゃったんだよなぁ…。
<毒親>
なにやってんの!?早く拭きなさいよ!ったく、ホントどんくさい子だよね。
普通、2日連続でこぼす?ちょっと注意力足りないんじゃないの。いつもボーッとしてバカだねぇ。
例2:害のないことでもわざわざ強く否定する
<子>
ダイエットのためにダンスを始めてみようかと思ってるんだ。
<毒親>
ダンスなんかで痩せないでしょ。
ていうかアンタみたいな、ほらぁ…まあ、正直にいうけどさ、ちょっとモタくさくて太ってる?みたいな子にダンスはキツイんじゃない?
<毒親の特徴2>とにかく支配欲とコントロール願望が強い
毒親は常に、「子をコントロールしたい」という欲求に駆られています。
「毒親で子どもをコントロールしない人はいない」と言ってもいいくらい大きな特徴であることは確かです。
毒親は、親の思うとおりに動き、親が描いた人生のレールに乗り、親がしてほしいことを心から望んでやり、いつでも最大限に親を気遣ってくれるよう子に望みます。
私はお母(父)様のドレイか!?
と感じたことがある子も少なくないはず。
その親の欲求の強さたるや、「どこそこに就職してほしい」など人生の大きな決断から、「朝7時30分に歯みがきして17時には家にいて私を手伝ってほしい」など日常の細かな行動まで管理したがるほど。もはや刑務所並み。笑
毒親が子を思いどおりに動くようコントロールしようとするのは、毒親自身が今の人間関係や将来に強い「不安」や「不満」を覚えているのが原因です。
不安だから、自分の思いどおりに周囲の人間を動かしたくなるのですね。
主なコントロール手段は、
- 暴力
- 暴言
- 脅し
- 否定の言葉
- 自分の考えを「常識」とする押しつけ
などが挙げられます。
もし相手をコントロールできなかった場合、毒親はその相手を「敵」や「悪」だとみなす傾向があります。
子の場合は「悪い子」「できそこない」「親不孝な子」とみなされることが多いですね。
さらに厄介な毒親になると、コントロールできない相手を「社会の敵」や「みんなに断罪されるべき悪人」という壮大なスケールで否定してしまうこともあります。
「親のコントロール願望に応えること」と、「親に感謝し1人の人間として気遣うこと」は違うと認識するところから毒親との決別は始まるといってもいいでしょう。
例1:不安を解消するために他人の行動を変えようとする
<夜に1人で不安になる毒親>
(最近ロクに会話もないし、どこにも行っていないし…。
私、家族に愛されていないんじゃ…。)
<毒親>(翌日、夫に対して)
休日は友達と釣りに行く!?
せっかく時間が空くんだから、家族と一緒に過ごそうとするのが普通なんじゃないの?
<毒親>(翌日、子に対して)
ねえ、今、お母さんとても困っているの。見てわからない?洗濯も掃除も終わらなくてイライラしてるの!
なんでそういうとき、自分から「お母さん手伝うよ!」って快く手伝ってくれないの?親が困っていても無視するなんて、あまりにも親不孝だよ!
例2:コントロールできない相手を悪とみなす
<毒親>
昨日、1人暮らしの息子に「慣れないうちは毎日親に電話して献立を作って」ってアドバイスしたのに、「自分で考えるから大丈夫」だって。
せっかくの親心を無下にするなんて、ホント親の気持ちなんて理解できない自分勝手な子だよ(息子が何時に何を食べているか把握したかったのに)。
<毒親の特徴3>「あなたのため」が口グセ
毒親がほぼ必ず言うといっても過言ではないのが、「あなたのため」という口グセです。
子どもとの雰囲気が険悪になったときに、言い訳がましく使われることが多いです。
ちょっと子どもがイヤそうな顔をすると、「これはあなたのため」。
暴言や暴力の後に、「厳しいかもしれないけどこれはあなたのため」。
子どもを傷つけておいて、「あなたのために心を鬼にして言っている」。
子どもに進路を強制して、「こっちのほうがあなたのためになるよ」。
とにかく入れれば何でもおいしくなる「塩こうじ」みたいに「あなたのため」って入れんな!!
と思わず言いたくなりますね(いや塩こうじは好きですけど)笑
毒親の「あなたのため」という言葉は、ほぼ間違いなく「子どもをコントロールする手段」として使われています。
「あなたのため」とつけ加えれば、「あなたのためにやってあげたことを拒否するというの…?」と言外の圧をかけて子の拒否権を奪えるからです。
相手を思いやれる心優しい子ほど、この「あなたのため」というワナにはまるので気をつけてください。
本来、「相手の拒否権を認めない」なんてジャイアンのワガママと一緒なので、つき合ってあげる必要はないんです。
というか、相手の優しさにつけこんで拒否する罪悪感まで植えつけてくるなんて、ジャイアンより1,000倍タチが悪い。笑
ちなみに、毒親の「あなたのため」攻撃への対処法や考え方は、こちらの記事で超くわしく解説しています。
多分、リンク先の記事を見るだけで解決します。
例1:「あなたのため」という理由で子を傷つける
<毒親>
アンタはお父さんに似てブサイクなんだから、ドレスなんて着ないほうがいいよ。
<子>
ひどい!なんでそんな言い方するの。
ずっとドレスを着たくて楽しみにしてたのに。
<毒親>
言っておくけど、アンタのためを思って言ってるんだからね。
後で写真を見たみんなにアンタが笑われないようにって、お母さんは先のことまでちゃんと考えてるの。
例2:自分の願望を叶えるために「あなたのため」と言う
<子>
海外で活躍したいなあ。
今から一生懸命勉強して、国際的な大学に進学したい!
<毒親>
あなたは昔から数学しかとりえがなかったんだから、素直に理系の大学に行くのがあなたのためよ(いつでも会える距離で安定した年収で働いていてほしいし)。
<毒親の特徴4>「社会」「世間」「常識」に頼る
毒親は自分の意見を通したいとき、よく「社会」「世間」「常識」という言葉を持ち出してきます。
「オレの考えが常識で、お前は世間知らず」みたいに。
もちろん、「社会ではこうだ!」と毒親が宣言したところで、毒親の発言が本質的に権威をもつわけではないんですけどね。
毒親が「社会」や「常識」という言葉をよく使うのは、自分の意見に自信がないからです。
毒親の言っていることには信念や筋が通っておらず、ただその場で子を服従させたいだけ。
だから、社会や常識などの「大きな後ろ盾」を持ち出さないと不安になるのです。
ある意味、毒親が「これが常識だ!」などのように発言するときは、「毒親は今、自分が言っていることに自信を持てていない」というサインだともいえます。
そう思えば、毒親の激しい剣幕も少し怖くなくなるかもしれませんね。笑
例1:「社会」や「世間」という言葉で子どもを強引に説得する
<子>
たしかに子どもはカワイイものだけど、私たちは夫婦2人きりの時間を大事にしていきたいから、子どもは作らないことにしたんだ。
「これからいろんなことを2人で楽しもうね」って決めたの。
<毒親>
何言ってんの?普通は子どもを産むもんでしょ。ちゃんと産める体なんだから。
世間じゃ誰もアンタのいうことに「そうだねー」なんて言わないよ。誰だって「それはおかしい」と思うもんだよ。
例2:子どもが自分と違う意見だと「常識がない」と非難する
<子>
今年の夏は、私がひどい腰痛になっちゃったから実家には帰れそうにないや。ごめんね。
その代わり、子どもたちと一緒にテレビ電話するから。
<毒親>
はあぁ!?お盆に顔見せない気!?お盆っていうのはね、多少ムリしてでも親に会いに来るのが常識でしょう!?
ていうか腰痛って、新幹線にすら乗れないほどひどいわけ?ウソでしょ?笑
こっちは楽しみにしていたのに!非常識すぎるよ!いいから来なさい!
<毒親の特徴5>相手の気持ちに寄り添わない
毒親は、基本的に相手の気持ちになって考えるということをしません。
とはいっても実は、「相手の気持ちを考える能力が生まれつきパーフェクトに欠落している」という毒親はあまりいないんです。
毒親は、「好きな芸能人」や「自分に好意的な人間(子を除く)」など毒親が気に入った相手にたいしては、普段の言動からは信じられないくらい相手の気持ちにしっかりと寄り添って発言することもあります。
反対に、毒親は、下に見ている相手には「相手の気持ちを考える」という発想すら持ち出しません。いつだって批判的です。
「なんでこんなひどいことが言えるんだ…」と思わずドン引きしてしまうくらいむごい発言をすることもあります。
例1:相手によって「発言の背景」を考慮したりしなかったりする
<毒親が好きな芸能人のツイート>
「失敗してもいいから、何事にもとりあえず挑戦してみるのが1番だ。」
<毒親>
うーん、いいこと言うな。そう、失敗を恐れず挑戦するのが大事だ。
今まで継続して努力してきた人だからこそ、言えることだよなぁ。
<子>
この仕事も5年続けていろいろできるようになってきたし、今までのスキルを活用して、来月からこういうことにも挑戦してみようかと思うよ。
<毒親(同一人物)>
やめとけって、たいして頑張ってもいないのに。きっと失敗するぞ。なんで今さら新しい挑戦とかするんだよ。
「それでもやる」っていうなら自己責任。失敗して泣きついてきても助けないからな。
例2:下に見ている相手の気持ちは考えない
<子>
今日、職場で転んでものすごく足が痛かったから病院行ったんだけど、なんか骨折してるっぽいんだよね。
はぁ…全治3か月だってよ。来週は彼女との旅行も予定していたのに…最悪だ。
<毒親>
へー、大丈夫?でも、ま、ギプスしながらでも仕事できそうじゃん。
ていうかこれ労災おりんじゃね?やったじゃんか。ドンマイ!笑
お前、子どもの頃からドンくさくてよく転んでたもんなぁ。そんなドンくさいままじゃ、旅行できないどころかいずれ彼女にも嫌われるかもな。
<毒親の特徴6>短気で結果重視
毒親は、子どもにたいしてとても短気です。
「子どものペースを尊重して見守ってあげる」ということはまずありません。
だから、
- いったん子どもを休ませてあげて、自分と向き合う時間を与える
- 心が落ち着く場所に子どもを避難させ、回復するまで優しく見守る
- 言いたくないことは言わせずに、悩んでいる子どもからゆっくり話を聞き出す
などのようなことはまずしません。
こういう普通の親は、毒親育ちにとっては白馬の王子様みたいなものですね。笑
毒親はとにかく結論や解決をせかし、結果ばかりを求めます。
「え!?悩んでるの!?なになに?ホラホラ言ってみなさい!アドバイスしてとっとと回復してあげるから!こうすればいいじゃん、ね!?ほら、「うん」って言って!よし、納得したね!?はい終わり!!」
みたいなカンジです。「白馬の王子様」との落差がひどい。笑
毒親はいつも自分のペースだけを尊重し、強引に子どもの悩みや苦しみを処理しようとしてしまうんですね。
早く問題を処理してしまいたいがために、「すぐ行動すべきだ!」という正論をふりかざすのも毒親の特徴です(私の父母はまさにそれでした)。
例1:悩みを解決するより話題を終わらせることを優先する
<子>
昨日、職場の人に「妊娠されるとシワ寄せが来て迷惑」って言われて怖かった…。
今は安定期に入ったばかりだし、私の仕事ならもう少し出勤しててもよさそうだけど…。
このままあの職場にいていいのかな…不安だよ。
<毒親>
え、そんなことくらいで転職とかするの!?ありえないでしょ。
とりあえずそんなことで悩んでないで、ほら!
動かないでいるからそんなふうに考えるんだよ!散歩でも行ってきな!
例2:子どもの気持ちを考えず勝手に結論を出す
<子>
人混みが本当にニガテ。どうしてもうるさくて頭が痛くなるの。
みんなは大丈夫そうなのに、どうして私は普通にしていられないんだろう…。
<毒親>
人混みを避けてたら社会で生きていけないだろ。慣れなさい。
とにかく最初はつらくても、慣れれば平気だ!頑張れ!
<毒親の特徴7>弱っている子どもにも厳しい
毒親は、弱った子どもにも厳しくあたることが多いです。
毒親育ちなら、熱を出した数日後や、毒親に悩みを相談したときのことをふり返ってみると思い当たることがあるのではないでしょうか。
毒親は、本気で弱っている子どもを「いつまで休むつもりなの」「それはアンタも悪いよ」などのようによく追いつめます。
また、子どもがかなり弱ってきても不登校や休職などはゼッタイに認めず、ムリヤリにでも今までの日常を送らせようとする特徴があります。
弱った子どもを追いつめる毒親の根底には、
- 「自分だって休みたいのに。自分ばっかり疲れさせられている」
- 「そんなことで悩むな。自分はもっと悩んでいる」
のように、「自分はもっとつらいんだ」という意識があるように思えます。
被害者意識が強いとも言えます。
かくいう私の母も、弱りかけて治った直後の私には厳しい人でした。
体調がよくなると、医者でもなんでもない母にいつも「体調不良=母のいうとおりに動かなかった結果」と勝手に診断され、死ぬほどストレスでした。
いや、もうホントぶっちゃけると、今度ガケに行ったらそこから母を海に突き落とそうかと思ったくらいガチでイヤでした(ガケなんてドラマでしか見たことないですけど 笑)。
結果、体を壊したときは、「お母さんに体調不良がバレないようにしないと」とガチガチに気を張りつめる。
体調不良がバレたときは、「治ったら『いうとおりにしなかった罰』って説教される…症状つらい…でも治りたくない…」というカンジで、どんな薬でも手術でも治せない状況になっていました。笑
例1:子どもの体調不良にかこつけて思いどおりにしようとする
<子>
昨日は熱が38度あったけど、朝起きたらほぼ平熱に戻ってたよ。
いやー、数年ぶりにカゼひいたなぁ。しんどかった。
<毒親>
よかったね。最近怠けてたからカゼひいたんじゃない?
最近、仕事が忙しいからって家では寝てばかりいたでしょ?寝たら体温下がってカゼひきやすくなるんだから、これからはもうちょっと資格の勉強するとか、夕飯の買い物行くとかして動きなよ。
例2:悩んで弱っている子どもを追いつめる
<子>
〇〇にバカにされるし、□□はオレが話すたびに「ウザい」っていうし。
もう学校に行きたくない…。
<毒親>
そんなくらいで不登校になってたら、この先とても生きていけないよ。
大人になったら、たとえ職場にイヤな人がいても責任や家庭があるからカンタンに仕事やめたりはできないんだよ。
それぐらい勇気を出して言い返せないとダメでしょ。
<毒親の特徴8>相手によって態度を急変させる
毒親は、「コイツは自分より下だ」と判断すると、その相手にたいしてどこまでも残酷になれます。
具体的には、陰口をたたいたり脅すような口調で理不尽に怒鳴ったりなど、「いじめ」みたいなことを平気でします。
毒親は、残念ながら自分の子はもちろんとして、
- 部下
- 後輩
- (年下の)親戚
- 高齢者
- よその子供
- 店員さん
- 新人
などに冷たくあたる傾向があります。
※ あ、もちろん、こういう方々が実際に毒親より下の立場だという意味ではないですよ。
一方で毒親は、強い立場の人間には驚くほどヘコヘコします。笑
毒親は、「この人は自分より上だ」と判断すると、相手のいうことをなんでも肯定し受け入れ、「イケメンとなかよくなりたい女の子かよ!」というくらいホメ言葉を浴びせます。
言い方が悪いかもしれませんが、まさに「媚びる」というカンジです。
本来なら、受け入れるとかホメまくるとかは、まず自分の子にしてほしいんですけども。笑
これは私の父の「態度急変エピソード」ですが、昔、父が駐車場で車をバックさせて他の車とぶつかり、軽くこすってしまったときのお話です。
父は、衝突相手の若い女性に、まるで朝にうっかり捨て忘れて残ったゴミを見るような冷たい目でエラそうに文句ばかり言っていました。
バックしてぶつけたのは自分なのに、「そっちもちょっと白線はみ出てましたよね!」「新車だったのに!」と怒鳴る父。
車内で様子を見ていた母と私、相手の女性は、理不尽すぎる父にもはや顔面蒼白でした(今ならフォローに入れますが、当時は父が怖くてムリでした。ごめんなさい…!)。
しかし、事故現場に到着した警察官から「落ち着いて。ぶつけたのはあなたですか?」と強めに諭されたら、父は、額がコンクリートの地面にめりこむんじゃないかというくらい急に頭を下げたことを今でも覚えています。
衝突相手の女性ではなく、警察官に向けて。
当時、中学生ながらに、本当に父がカッコ悪くて娘として見ていられなかったためか、今でも記憶に焼きついています。
人によってコロコロ態度を変える毒親にかぎって、フシギと「誰が相手でも態度を変えてはいけないぞ!」みたいなことを平気でいいます。
普段から、そんな理不尽な毒親に困ってきたみなさんの代わりに言っておきます。「お前がいうな!」笑
<毒親の特徴9>ステータスで人間性や幸福を判断しがち
毒親の価値観は、基本的にステータス重視です。
自分にたいしてもそうですし、他人にたいしてもそうです。もちろん、自分の子にたいしても。
毒親は、
- 学歴
- 職歴
- 役職・年収
- 住まい
- 結婚相手や子供のステータス
などで「相手の人間性」や「相手が幸せかどうか」をほぼすべて判断します。
たとえば、「あの人は社長と結婚できたから幸せ」「学歴がいいからあの人は立派」とかいうカンジで。
ある意味毒親は、競争社会のドレイみたいなものかもしれません。笑
とはいえまあ、価値基準は人それぞれでいいと思います。
ただ、毒親の場合は、自分の子のことですら「ステータスが低い=うちの子は不幸、価値がない」と考えてしまうのが怖いところです。
毒親は、自分の子どもをそういった「不幸で価値のない人間」にしないために、
- 子どもが挫折し、限界に達して思わず弱音を吐いても「努力不足」「甘えてる」と責め立てる
- 子どもが勉強や仕事でつまずきボロボロで寝込むほどしんどい状態なのに、罵倒しながら引きずってでも頑張らせようとする
など、冷たく厳しい態度をとるのが特徴です。
「子どものためを思って厳しくしている」という世間体のいい建前をつけることができるのも恐ろしいところです。
あらためてこうやって書いてみると、もはや鬼の所業ですね。笑
また、毒親に「高ステータス」を期待されすぎた子どもは、「ステータスを獲得できない=親への裏切り=家庭内での死」という意識がすりこまれ、多大なプレッシャーとストレスを感じながら生きていくことになります。
サラッと書きましたが、そのストレスはまさに、終わりのないマラソンを走りつづける「生き地獄」です。
例1:「子どもがステータスを失いそうだから」継続を懇願する
<子>
うちは代々医者の家系だし、親の期待に応えたいからがんばって医学部に入ったけど、もう限界…毎日の授業がしんどい。
本当に体が動かないし、休んでいても涙が止まらないんだ…。
<毒親>
何言ってるの?お願いだからやめるなんて言わないでね。あなただけ医者にならなかったら、もう親戚の集まりに一生出られないよ?
もっと頑張れるでしょ。そういうのはもう本当にやめて。ここまで応援してきた母さんを悲しませたいの?
例2:暗に「ステータスが高い=幸せ」とアピールしてくる
<子>
今は忙しくて収入もそんなに多くないけど、毎日おいしいご飯も食べられるし、毎日趣味に没頭する時間もあるし。
けっこう人生に満足してるよ。
<毒親>
ああ、それはいいね。
そういえば、昔同級生だった〇〇君っていたでしょ?この間、親御さんとお嫁さんと一緒に、タワーマンションに引っ越したんだって。ほら、写真も送られてきて。
出世してこーんな豪華な家で親を暮らさせてあげられたら、本当に最高の親孝行だよねぇ。
<毒親の特徴10>外面がいい
毒親は外面がいいので、家庭の外から少し見ただけでは毒親だとわからないことも多いです。
よくテレビとかで見る、「あの人は普段から様子がおかしかったですね…」みたいに言われる犯罪者のように特徴がわかりやすいことは少ないです。
むしろ毒親は外面がいいので周りに好かれやすく、下手すると人望に厚いことすらあります。
普段から物理的・精神的な虐待を受けている子供からしてみれば、「なんの冗談だよ」と思ってしまうくらいに。
特に、社会的責任が大きい毒親になればなるほど、「外では人望が厚いけど家庭では横暴している」という傾向が強いです。
あ、言うまでもなく、「社会的責任が大きい人はみんな毒親」という意味じゃないですよ。
外面がいい毒親の子どもは、周りに助けを求めづらく孤立してしまいがちです。
ヘタすると、「あんないい親のもとに生まれたのにワガママ」と断じられてますます理解者がいなくなり、どこにも逃げ場がなくなります。
けっこうあるんですよね、こういう「親が一見いい人だから、子どもがめったなことを言えない」というケース。
おそらく、毒親問題が解決しづらい大きな原因の1つでしょう。
<毒親の特徴11>同意してもらえないとフキゲンになる
毒親は自分の意見に自信がないので、相手に同意してもらえないとあからさまにフキゲンな態度をとります。
物をいつもより乱暴に扱ったり、露骨にニラんできたり、相手を責めるように涙をためてうつむいたまま黙ったり。毒親育ちならゼッタイ覚えがあるはず。笑
特に毒親は、子どもが自分と違う意見を持っているとフキゲンになりやすいです。
「子どもの考えを血眼で上から否定し、子どもが降参するまでフキゲンな態度をとってムリヤリ考えを修正させる」というレベルの横暴な毒親も多いですね。
ちなみに、私の母もまさにそういう横暴な毒親でした。
母は50歳をすぎても、私が降参して「お母さんが正しいね」と棒読みするまで、イヤイヤ期の2歳児と同じように泣きわめいていました。20年以上経っても記憶に残るインパクトです。
同意を得られずフキゲンなときの毒親は、「自分に賛同してくれない人=敵・反対派閥・アタマが悪い」という短絡的な思考回路になっています。
相手を敵だと認識したときの毒親は突撃するときの武将並みに強いので、真正面から相手しないようにしましょう。笑
例1:子どもの考えをゴリ押しでねじ曲げようとする
<子>
最近、ありがたいことに大きな業務を任されていたから、仕事中もプライベートでも心に余裕がなかったし、部下のことも疲れさせてしまっていたみたいだ。
これからは、少し肩の力を抜いてリラックスして、60%くらいの力でやってみるよ。
<毒親>
いやいや、お前はそう言うけどさ、仕事はいつだって全力でやるのが当たり前だろ!?最近の子はホント、なんていうか自分に甘いよな。死ぬ気でやれよ。その部下たちも覚悟が足りねぇな。
お前も「60%」とか現実見えてないこと言ってないで、120%くらいの力出す覚悟でやれよ!
<子>
ああ…うん、そうだね。思い直したよ
(ここはいったん降参して、父に同意しておかないと面倒なことになるな…)。
例2:「同じ価値観の人=味方」「違う価値観の人=敵」とみなす
<毒親>
〇〇さんって、共働きで忙しいのに、毎日子供たちに手作りの料理をフルコース並みに作ってあげてるんだって。ホント尊敬。毎日料理を頑張るママたちの励ましになるよね。
やっぱり、子供を愛しているなら、疲れていても最高の食事を用意してあげなきゃね。
<毒親>
逆に、□□さんの家では、いつも「時間がない~」っていって、子供にインスタントとか冷凍食品とか平気であげているらしいよ。
仕事しているからって、子供を愛してないのかな。ああいうテキトーな親は社会の敵。がんばっている人をバカにしているようなもんだよ。
まとめ:毒親の特徴
毒親の特徴をたくさん書き出してきました。
おそらく、当てはまるものがかなりあったのではないでしょうか。
毒親の特徴のほとんどは、
- 子どもをコントロールしたい
- 自分がよく見られたい
という自己中心的な考えから発生しています。
「毒親は自分をコントロールしようとしている」ということに気づき、絶縁などの手段でコントロール下から抜け出すことが、毒親からの解放の第1歩といってもいいでしょう。
もし万が一、「私の親にはあてはまらなかった。私の親は毒親じゃないから、ずっとなかよくしてなきゃ…」と思った方がいたら、こちらの記事をご覧ください。
また毒親の特徴を見つけたら、随時書き出していきますね。
▼ 「毒母の特徴」「毒父の特徴」は、それぞれ以下のリンクをクリックするとご覧になれます。
▼ 以下のページにも、毒親の特徴をふまえた具体的なエピソードが載っているので、よろしければご覧ください。
コメント
改めてこのメルマガを作ってくれた事に感謝します。もう自分の父親が毒親だと認めざるを得ない。ぐうの音もでません。ずっと歳いってからも、普通の親になってくれるのを願って来ましたが無理でした。周りは流せ流せと言うけれど、小さな頃からのトラウマがある以上、こちら側が変わろうと努力しても宗教に入って自分を磨こうが何しようが無駄だった。親の方はお前が父さんを怒らす原因だと言われ続け、理不尽に怒鳴られ搾取されて来ました。絶縁してからは体の調子も良くなり電話に怯えて暮らす生活からも抜け出せ幸せです。
幸い、子供たちは主人の性格に似て好きなように育ってくれましたから、私の言う事なんて聞きませんし強要もしないので、ちゃんと?笑育ってくれました。
しかし、私自身は、最近まで父親に電話攻撃されたり、車を勝手に使われたり、貸さなければ家族は助け合いやろが!と罵倒されたり、服装まで指定され、私が幸せな事にひがまれ、散々な目に遭いながら何とか絶縁までこぎつけた次第です。我ながら情け無いですが。
50近くなって、もういいだろ自分のに幸せを優先してもと思えた時に、こちらのメルマガに出会えて、決心することができました。
こころから感謝申し上げます。助けてくださってありがとうございました。後どれくらい残された時間があるかわかりませんが、自分を大切に生活していけたらと思っております。罪悪感が湧きますが、私が若い頃に死んだ母親に後の事は任せると言われましたが、私には荷が重すぎる人生でしたので、もう放棄して、自分の荷物だけ背負っていきます。人の荷物まで背負ってられません、歳ですし。
子供たちには自由に生きて欲しい、幸せになってくれたらそれだけで嬉しいですしね。
自分にあてはめて考えたらわかりそうなものですが、なかなか気付かず今まで来てしまいました。
幸せになります。ありがとうございました。